FX取引の基本知識5 チャートについて

FXチャートについて

FXに限らず、継続した取引がされる商品には取引価格(相場)の流れを示すチャートが存在します。取引に参加する人たちは、チャートを確認して過去から現在に至る価格の変動を確認しながら自分が取引に参加するタイミングを見極めるのです。FX取引をする上でもチャートを見極めることは避けて多ることができない重要なポイントになります。

チャートには、「ローソク足チャート」、「ラインチャート」、「バーチャート」などの種類がありますが、なかでも最も有名でよく使われているのが「ローソク足チャート」と言えるでしょう。

ローソク足

ローソク足は、日本発祥のチャートで古くから使われており、その形状から今後の動きを読み解く様々な分析手法が蓄積されています。ローソク足を知ることで相場の動きが読めるようになり、FXトレードの助けとなってくれます。

ローソク足の構成要素

  • 始値(はじめね): 決まった時間軸内で初めてついた価格
  • 安値(やすね) : 決まった時間軸内で最も安い価格
  • 高値(たかね) : 決まった時間軸内で最も高い価格
  • 終値(おわりね): 決まった時間軸内で最後についた価格

陽線は、始値より終値が高い値段で上昇傾向を示す足になります。陰線は、逆に始値より終値が安い値段で下落傾向を示したいます。ローソク足の形状によって今後の相場の方向性を予測することができます。

ローソク足の時間軸

時間軸はローソク足一つ分の期間を示します。例えば1間足であればローソク足一つで1時間の始値・終値・高値・安値の値動きを示すものです。ローソク足の時間軸は、様々な時間軸を設定して表示することができます。長い時間軸だと週足・月足・年足など。短い時間軸だと1分・5分・15分など。時間単位だと1時間・2時間・4時間・24時間(日足)など。

自分のトレードスタイルにあった時間軸のローソク足を確認しながらトレードすることになります。ポイントとしては、期間が長い上位足のチャートで現時点の相場状況を確認し、期間が短い下位足チャートでエントリーポイントを探るという点です。

トレードスタイル上位足下位足
スキャルピング1時間足、30分足5分足、1分足
デイトレード日足、4時間足、1時間足15分足、5分足
スイングトレード週足、日足4時間足、1時間足
長期トレード月足、週足日足

覚えておきたいローソク足の基本形

大陽線

実体部分が周囲と比較して明らかに大きい陽線。

始値からほぼ一方的に買われ、買いの勢いが強く続くことを示します。下げ相場で現れたときは転換点のサインの可能性があります。

大陰線

実体部分が周囲と比較して明らかに大きい陰線。

始値からほぼ一方的に売られ、売りの勢いが強く続くことを示します。高値圏で見られたときは下げ相場への転換点のサインの可能性があります。

小陽線

実体部分が小さい陽線。やや買い傾いた持ち合いで、相場の迷いを表しています。

小陰線

実体部分が小さい陰線。やや売り傾いた持ち合いで、相場の迷いを表しています。

上影陽線

上ひげが長く実体部分が下方にある陽線。安値に傾く可能性を示唆しています。高値で出た場合には下落への転換点を示すと言われています。

上影陰線

上ひげが長く実体部分が下方にある陰線。安値に傾く可能性を示唆しています。高値で出た場合には下落への転換点を示すと言われています。

下影陽線

下ひげが長く実体部分が上方にある陽線。買いが強まる可能性を示唆しています。安値で出た場合には上昇への転換点を示すと言われています。

下影陰線

下ひげが長く実体部分が上方にある陰線。買いが強まる可能性を示唆しています。安値で出た場合には上昇への転換点を示すと言われています。

十字線

始値と終値が全く同じで実体がない形。売り買いが拮抗している状態相場転換を示唆します。寄引同時線とも呼ばれています。上昇トレンドかつ天井圏で現れた時は「下降トレンドへの転換」、下降トレンドかつ底値圏で現れた時は「上昇トレンドへの転換」の可能性を示します。

ローソク足での分析には、先に述べたような1本のローソク足での分析だけでなく、複数のローソク足を組み合わせた分析方法もあります。一本分だけでは見えてこない違った見方ができて精度が高い分析が可能になります。

包み足

包み足は、2本のローソク足で新しいローソク足が古いローソク足の高値と安値を包み込んでいる形状です。新しいローソク足が陽線なのか陰線なのかどのような局面で出現したかを合わせて確認しなければなりません。上昇相場で、陰線が陽線を包んだ場合は、下落転換点となる確率が高く、下落相場において、陽線が陰線を包んだ場合は、上昇転換点となる確率が高いといわれます。

はらみ線

はらみ線は、2本のローソク足で古いローソク足の中に新しいローソク足が入っている形状です。相場の天井や底を形成するときに出現する形で、トレンドが転換するサインとも言えます。新しいローソク足が陽線なのか陰線なのかどのような局面で出現したかを合わせて確認しなければなりません。

上昇相場で大陽線の次に小陽線もしくは小陰線がはらまれた場合には天井(これから下落する)を示し、下落相場において、大陰線の次に小陽線もしくは小陰線がはらまれた場合には底(これから上昇する)を示しているといわれます。いずれの場合においても、はらまれたローソク足が寄引同時線(十字線)の場合には天井または底値となる可能性が非常に高いものといわれます。

他にも様々なパターン分析の手法があり、移動平均線などのテクニカル分析と組み合わせたりして、トレードのタイミングを判断します。自分にあった分析手法を持っておくことが重要です。