FX取引の基本知識6 分析手法・テクニカル分析

FXトレードの分析手法

FXトレードをするにあたっては、どのタイミングでエントリーしていかに利益を上げてクローズするのかが重要です。闇雲にエントリーしても良い結果を得ることはできません。相場の流れを掴んで相場の上昇・下落の転換点を見極めトレンドに乗ったトレードをする必要があります。そのトレンドを見極めるために必要なのがチャートを分析するための手法です。

チャート分析の手法には「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」のふたつがあります。「テクニカル分析」は、チャートの動きそのものを様々な指標を使って将来の動向を予測する手法で、「ファンダメンタルズ分析」は、経済状況や各国の金融政策の動向を分析し相場を予想する手法になります。

スキャルピングなどの秒や分単位の短期トレードを繰り返すトレード手法では、ほぼ「テクニカル分析」を使ったトレードになりますが、全く「ファンダメンタルズ分析」を使わないということではありません。経済指標の発表前後には急激な相場の変動が起こることが少なくないためその時間帯のトレードは控えるなどの判断には「ファンダメンタルズ分析」にも気を止めておく必要があります。逆に長期トレードでは、「ファンダメンタルズ分析」で長期的な相場の方向性を捉えたトレードが必要になるのです。

ファンダメンタルズ分析」で相場の大きな方向性を掴み、「テクニカル分析」でエントリーポイントを探るといった感じで両方の分析手法を駆使してFXトレードに挑むことによって勝率アップに繋がるでしょう。

テクニカル分析の基礎知識

テクニカル分析は、チャートの値動きを分析することによって相場を予想する分析手法です。大きく分けて「トレンド系分析」「オシレーター系分析」の2つに分類できます。

  • トレンド系分析   : 相場の流れをとらえその発生を予想する
  • オシレーター系分析 : 相場の買われ過ぎや売られ過ぎを判断する

トレンド分析

相場の動は、上昇下落横ばいの3種類に分けられます。トレーダーの行動は、上昇時は買い・下落時は売り・横ばいでは様子見というシンプルな3つの選択肢しかないのです。利益が上がらない理由は、上昇トレンド時に売りでエントリーしたり、下落トレンド時に買いでエントリーするからです。それは、相場の3つの動きを正確につかめていないことが原因です。トレンド系のテクニカル分析を使いこなせるようになるれば、相場の動きを見極め素直にトレンド方向に仕掛けることが出来るようになります。

知っておきたいトレンド分析手法

  1. トレンドライン
  2. 移動平均線
  3. 水平線
  4. 反転パターン
  5. 三角持ち合い
  6. ボリンジャーバンド

トレンドライン

トレンドラインは、過去の高値と高値安値と安値を斜めに結んだ線です。安値と安値を結び斜め上に引く「上昇トレンドライン」・高値と高値を結び斜め下に引く「下降トレンドライン」の2種類があります。トレンドラインとチャートの動きをあわせてトレンドの方向性・強弱・持続性を判断して、エントリーポイントを見極めます。

移動平均線

移動平均線は、一定期間の終値の平均値を線で結んだものです。例えば、期間10の移動平均線なら直近10本の終値を合計して10で割った数値をとり、次の足以降は1本づつずらして順次計算しその数値を線で結んだものになります。(単純移動平均線:SMA)これ以外にも複雑な計算式を用いたものもあります。また、期間の設定によって、短期・中期・長期に分けられます。

■ 移動平均線の種類

  • 単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)
  • 加重移動平均線(WMA:Weighted Moving Average)
  • 指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)

それぞれに一長一短があり、どの移動平均線を使うのがいいのかは一概には言えません。世界的にはEMAを使っているトレーダーが主流になっているようです。有名な分析手法である「グランビルの法則」は移動平均線を使った分析手法です

水平線

水平線は、チャート上で安値と安値・高値と高値を水平に結んで引く線です。非常にシンプルで簡単ですが、やみくもに線を引くだけでは全く意味のない線になってしまいます。

■ 2種類の水平線

  • サポートライン安値と安値を結んだ現在レートよりも下の線
  • レジスタンスライン高値と高値を結んだ現在レートよりも上の線

■ シンプルな水平線がなぜ機能するのか?

シンプルに引けるラインであるがゆえに、多くのトレーダーが同様のラインを引き、現時点でのサポートとレジスタンスのラインを認識できているということです。世界中のトレーダーがその存在に気づき意識することで、そのラインはトレードをする上で重要な要因となります。

水平線のライン上で何度も反転していれば、トレーダーは「水平線に近づいたら買い」と考えるでしょう。ほかに何人も同じように考えるトレーダーがいれば、実際その水平線付近でレートが反発するという現象が生じるのです。

反転パターン

反転パターンは、トレンド転換を見抜き逆張りで仕掛ける手法です。

■ 反転パターンの種類

  1. ヘッドアンドショルダー
  2. トリプルトップ(ボトム)
  3. ダブルトップ(ボトム)
  4. スパイクトップ(ボトム)
  5. ソーサーパターン

特に重要なのが、「ヘッドアンドショルダー」、「トリプルトップ」、「ダブルトップ」になります。

上記のパターンが完成したからといって、絶対にトレンドが予想通りの値動きになるなんてことはありません。しかし、ネックラインをブレイクすればその方向にトレンドが向かう可能性が高いという認識を持ってトレードすることが重要なのです。

三角持ち合い(トライアングル・フォーメーション

三角持ち合いは、「2本のトレンドライン」または「1本のトレンドラインと1本の水平線」で形成される三角形状に引かれるチャートパターンです。

レンジ相場で発生し、レートの変動幅はもみ合い次第に小さくなっていきます。そして、ある時点で三角持ち合いをブレイクするとレートが抜けた方向に動く特徴があります。頻繁に発生するチャートパターンで高確率で勝てる非常においしいチャートパターンです。

■ 三種類の三角持ち合いパターン

  • シンメトリカル(対称) :前のトレンドの継続
  • アセンディング(上昇) :上昇トレンドの継続
  • ディセンディング(下降):下降トレンドの継続

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは、米国の投資家ジョン・ボリンジャー氏が開発したテクニカル分析手法です。

ボラティリティ(価格変動率)を示す標準偏差を利用して相場の方向性を示し、ボラティリティの変化に応じてバンドが縮まったり広がったりして次の値動きを予想する非常に優れたテクニカル分析ツールです。

一般的に現在レートの上に3つ、下に3つのバンドと、期間20の指数平滑移動平均線から構成されます。バンドは統計学上の標準偏差が使われており、上側に+1σ、+2σ、+3σ、下側に-1σ、-2σ、-3σのバンドがそれぞれ引かれます。(σ:シグマ)
±1〜3σが縮まったスクイーズと、広がったエクスパンションと呼ばれる形状を形成します。この特性を利用してエントリーポイントを探る分析手法になります。

オシレーター分析

オシレーター分析分析の記事は⇒こちら「FX取引の基本知識7」