FX取引の基本知識9 資金管理

資金管理は超重要

FXトレードは、市場との戦いです。勝てば資金を増やすことができ、負ければ資金を減らし最悪破産です。戦いには、攻守のバランスが必須です。攻めだけでは本陣を叩かれれば終わりですし、守りだけでは戦いにもなりません。FXトレードにおける攻めがトレード手法で、守りが資金管理なのです。FXトレードを始めるにあたって手法ばかりに目が行きがちですが、資金管理も勝利には必須のスキルであることを知る必要があります。

ポジション管理

FXにおける資金管理とは、負ける事もあるが複数回のトレードを行うことによって、結果的に資金が増えていくようにポジションを管理することです。すなわち「資金管理=ポジション管理」ということなのです。

負けない取引ロット数を知る

一回の取引で想定した損失に収まるロット数以内でトレードすることが重要です。

■ 最適ロット数の計算方法

  • 自分の許容損失額を決める
  • 損切りpips数を決める
  • 最適ロット数を計算する
自分の許容損失額を決める

許容損失額とは、一回のトレードで許容できる損失の金額です。自分なら1000円までならいいかな?とか1万円までOK!とか持っている資金量やリスク感覚によって変わってきます。例えば兼業トレーダーなら、本業の日当は1日あたり1万円程度なので許容損失額は1万円といった感覚で決めればいいでしょう。どうしても決められない場合は、総資金の1〜3%に設定(2%推奨)することをおすすめします。

損切りpips数を決める

自分の取る取引手法とチャートをから、これから取るポジションでの損切りラインを設定してそのpips数を確認します。例えばUSD/JPYを 110.100円で買い注文し、110.000円で損切りする場合、損切りは、10pips になります。JPYが絡むクロス円通貨ペアだと「1pip = 0.01円」で計算できます。ストレート通貨ペアの場合は、「1pip = 0.0001」で計算します。

最適ロット数を計算する

「許容損失額」と「損切りpips」が決まれば、下記の計算式に当てはめて最適ロットを計算します。

  • 最適ロット計算式
    • クロス通貨の場合   : 許容損失額 ÷ (損切りpips ÷ 100)
    • ストレート通貨の場合 : 許容損失額 ÷ (損切りpips ÷ 10000×対円レート)

となります。

USD/JPYで、「許容損失額:1万円」「損切りpips:10」の場合、
10,000÷(10÷100)=100,000通貨 と計算できます。1ロット=1,000通貨の取引口座の場合、100ロットが最適ロット数となります。

EUR/USDで、「許容損失額:1万円」「損切りpips:10」の場合、
10,000÷(10÷10000×110円)=90,909通貨 と計算できます。1ロット=1,000通貨の取引口座の場合、90ロットが最適ロット数となります。(ドルの対円レートを110円とする)

この計算で最適ロット数を決めてトレードすると、損切りpipsを多くする(リスクを増やす)とトレードロット数が減り、少なくすると(リスクを減らす)とトレードロット数が増える事になり、バランスの良いリスク管理の上でトレードを行うことができます。

バランス管理

FXでは、勝率と損益比率のバランス重要です。「バランス管理」とは、勝率が損益の比率に見合っているかを管理することです。

勝率

「勝った回数 ÷ トレード数 × 100」で計算します。複数回のトレードのうち何回勝ったかの割合を表します。

損益比率

一回のトレードで「負けトレードの損失額」と「勝ちトレードの利益額」の比率のこと。
損失額が1万円・利益額が2万円となる場合、損益比率は「1:2」となります。
「リスクリワード」「ペイオフレシオ」とも呼ばれます。

バランスの良い手法・悪い手法

良い手法

例えば「ロングでエントリーした場合、200pips上がったら利確、下がった場合は-100pipsで損切り」といった手法なら、損益比率は「1:2」です。この手法で勝率が50%なら、

10回のトレードで勝つのは5回で「利益200pips × 5勝」となり利益の合計は1,000pipsです。
負けは5回で、「損失100pips × 5敗」となり損失の合計は500pipsです。

「利益1,000pips – 損失500pips = 500pips」なので、10回トレードをするごとに500pipsの利益が得られるトレード手法となります。この場合、トレードを続けると利益が増え続け、勝率と損益比率のバランスは良いと言えます。

悪い手法

例えば「ロングでエントリーした場合、10pips上がったら利確、下がった場合は-200pipsで損切り」といった手法の場合、損益比率は「20:1」です。この手法で勝率が90%であったとしても、

10回のトレードで勝つのは9回で「利益10pips × 9勝」となり利益の合計は90pipsです。
負けは1回で、「損失200pips × 1敗」となり損失の合計は200pipsです。

「利益90pips – 損失200pips = -110pips」なので、10回トレードをするごとに110pipsの損失となるトレード手法となります。トレードを続けると利益をコツコツ積み重ねても、一回の負けでドカンと負ける、勝率と損益比率のバランスは悪いトレード手法といえます。

取引制限の設定

取引を停止する連続負け回数を決めておく

負けが続くと、ついつい熱くなり意地でも取り返そうとして必要以上のリスクを取った取引をしてしまいがちです。結果、傷口を広げてしまう可能性が高いのです。なので3連敗したら今日の取引は終了。とか負けが3日続いたら1週間休んで頭を冷やすとか、自分なりの取引停止ルールをきもておくことも必要です。

1週間・1ヶ月の損失上限を決めておく

例えば、1週間で資金の10%を損したら次の1周間は取引を休む。1ヶ月で資金の20%を損したら今の取引手法があっていない可能性が高いので、冷静に何が悪かったのか、改善の余地はあるのかなどを分析して取引手法の見直しをしましょう。